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ロータリーは、単年度が原則です。毎年7月には、国際ロータリーも、地区も、そしてクラブも、すべての役員が交替します。ガバナーエレクトが、国際協議会の研修を終え帰国すると、今度はクラブの次年度役員の研修が始まります。これらの研修会は、「PETS」「地区協議会」と一般に呼ばれていますが、そこでは一体、どんなことが行われているのでしょうか。地区やガバナーエレクトによって特色がありますが、ここでは基本的な部分を紹介します。

PETS(Presidents-Elect Training Seminar)
 Presidents-Elect Training Seminar(会長エレクト研修セミナー)の省略形が「PETS」。「ペッツ」と呼ばれていますが、文字通り、地区内各クラブの会長エレクト(次年度7月1日からクラブ会長になる人)のための、研修・教育を行う情報提供プログラムです。
 クラブ会長の能力、知識、やる気を育成することが目的となっています。その「目的」を、具体的に『会長エレクト研修セミナー(PETS)指導者用ガイド』P1「計画と準備」から引用しますと、
 ・次期クラブ会長が次年度の会長となるための準備を整える。
 ・地区ガバナー・エレクトおよび次期ガバナー補佐に、次期クラブ会長の意欲を高め、協力関係を築く機会を与える。
ということになります。
 PETSの開催時期は、毎年3月中に、原則として1日半の日程で、行われることになっています。 セミナーの主催者は、国際協議会で先に研修を済ませてきたガバナーエレクト(次年度ガバナー)です。
 ガバナーエレクトは、現ガバナーやガバナー補佐とも協力し、地区研修リーダーに指示してPETSを監督します。地区研修リーダーは実際にセミナーを計画し、その実施に責任をもちます。セミナーの指導チームは「資格の備わったパストガバナー」と、地区委員会委員長で構成されますので、経験豊かな地区の人たちに、一度に身近に接することができる良い機会ともなります。
 研修では、来る年度のRI(国際ロータリー)テーマや、効果的な奉仕プロジェクト、ロータリー財団についての説明や紹介、情報伝達が行われます。ガバナーエレクトが、国際協議会でRI会長から直接聞いた、新年度のRIテーマに対する思いやその印象、次年度のRI会長の方針など、研修後間もない、ガバナーエレクトの新鮮な話や方針を直接聞ける、絶好の機会です。
 また、クラブ会長の役割と責任の検討、目標の設定、クラブ役員の選定と準備、クラブの運営、新会員の勧誘と説明指導、RIと地区の有用資源なども取り上げられます。
 セミナーの具体的な構成メニューを、『手続要覧2007年』P50から引用すれば、
 ・RIテーマ
 ・役割と責務
 ・目標の設定
 ・クラブ指導者の選任と準備
 ・クラブの管理運営
 ・会員増強
 ・奉仕プロジェクト
 ・ロータリー財団
 ・広報
 ・支援源
 ・年次計画と長期計画(ロータリー章典23.020.3.)
となります。
 こうして、クラブ会長エレクトは、次年度のRIテーマを踏まえ、ロータリープログラムを実施する準備が整うのです。また、このPETSにより、クラブ会長エレクトは、新たなるロータリー年度におけるクラブと、地区の活動を企画し、指導者を喚起し、地区運営についての情報を、クラブに帰って仲間に提供できるのです。
 なお、世界では、2つ以上の近隣地区が「多地区合同PETS」を実施する場合もあります。多地区合同PETS主催グループは、必然的に多数の協力者が得られるので、バラエティーに富んだ講演者を迎えることができますし、次期クラブ会長に地区を超えた視点を提供し、効果的なクラブ指導のための、多岐にわたる方策を発案できる、という利点もあります。

『ロータリーの友』 2005年3月号掲載
参考・引用 『手続要覧2007年』、『会長エレクト研修セミナー(PETS)指導者用ガイド』、『地区協議会指導者用ガイド』など。その後の変更を修正。

 
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