1月16日、2012年国際協議会の開会本会議では、例年の通りロータリー加盟国の国旗が紹介されましたが、アルファベット順で紹介される国名の中に「Japan」はありませんでした。すべての国が紹介された後、現国際ロータリー(RI)会長、カルヤン・バネルジー氏の出身国、インドの国旗とともに日の丸が入場しました。RI会長エレクトが日本の田中作次氏だからです。
国旗入場の後、ロータリーの発祥国アメリカ、現RI会長のインドに続き、君が代が歌われました。この光景に深い感慨を覚えた日本のガバナーエレクトも多かったこととでしょう。
開会本会議は、新年度のRIテーマが発表される、国際協議会の中でも特に注目される会議です。
田中氏は、ロータリーに入るまでの自分の人生観がとても狭いものであったと述べ、それまでの経験や、ロータリーでの経験について話しました。
そして、「私はある日、推薦を受けて八潮ロータリークラブに入会しました。それから2年後、ある方が例会に来て、職業奉仕についてお話をしてくださったのです。私は、その日から少しずつ変わっていきました。収入や、売り上げを増やすことや、自分の会社をほかの会社よりも良くすることだけでなく、人として、職業人として、もっとよい、もっと高い目的を持って人生を送りたいと思うようになったのです。そしてそのために、ほかの人たちの役に立つことが、私にとって人生で最も大切だと思うようになりました。さらに私は、どんな些細なことでも、人を助けることがいずれは平和につながることに気づきました。『平和』というのはよく耳にする言葉です。ニュースでも、日常会話でも良く聞きますし、ロータリーでも頻繁に口にする言葉ですが、私たちは、『平和』とは何なのか、どういうことなのかを、あまり考えることはありません。一番簡単なのは、『平和』ではない状態がどのようなものかを語ることでしょう。つまり、戦争や暴力や恐れることのない状態のことです。飢餓や、弾圧や、貧困を恐れることのない状態です。また逆に、『平和』を、それが何であるか、どういう可能性を秘めているのかで定義することもできます。そういう意味では『平和』は、発言と選択の自由であり、自己決定の権利であると定義できます。安全で安心できる未来を意味し、安定した社会での人生と家庭を意味するとも言えます。そしてもっと抽象的に言うと、『平和』とは幸福感や心の平穏、静けさであるとも言えます。ですから、『平和』が何を意味しているのかは、人によって違うのです。どの定義が正しいとか、間違っているとかということではなく、自分にとって『平和』が意味すること、それがまさに平和なのです」と、平和について語りました。
そして、「ロータリアンは、自分よりも、ほかの人のニーズを重視します。自分のためだけではなく、社会全体のためを考えます。『超我の奉仕』という言葉は、人生で本当に大切なこと、エネルギーを注ぐべきことは何なのかを、私たちに教えてくれる言葉です。そうすることで、より平和な世界の基盤を築くことができると考えます。そこで私は、2012-13年度のロータリーのテーマを、『奉仕を通じて平和を』といたしました。それは、『平和』をどのように定義するにしても、私たちは奉仕を通じて、平和をもっと現実に近づけることができるからです」と、2012-13年度のRIテーマを発表しました。 |